 |
 |
 |
松村: |
伊藤さんの取り組みに対して、冷水浦集落の反応はどうですか?
|
 |
伊藤: |
自治会長さんがカフェ・ビアバーのマスターになってくれたんですよ。その方は冷水浦にお店を作りたいと思っていて、自分が動き出そうとした矢先にこのお店がオープンしたそうです。お客さんとして来店されてすっかり意気投合しまして、お店を任せることにしました。
|
 |
鈴木: |
それは心強いですね。何歳くらいの方ですか?
|
 |
伊藤: |
60歳くらいです。その自治会長さんがメニュー開発をどんどん進めて、自主的にランチも始めてくれました。ですからカフェ・ビアバーは完全に任せていまして、僕たちは次のお店作りに取り組んでいます。
|
 |
松村: |
自治会長さんがやっているお店なら、集落の方々も気軽に入れますね。
|
 |
伊藤: |
漁村あるあるで、駐車場が足りないんですよ。近隣の方々にお願いして、民家のちょっとした空きスペースを駐車場に変えたりしています。10台分くらいまで確保できましたが、まだ足りない感じです。
|
 |
松村: |
旅する大工というより、もうディベロッパーです(笑い)。
|
 |
伊藤: |
常連になってくれた漁師さんもいます。50代の方ですが「最後の賭けや。ここがダメになったら冷水はもう終わりや」と言って、僕たちを応援して下さっています。空き家改修に大学生が引っ切りなしに来るようになりました。みかんの繁忙期には援農者が滞在するようになり、移住する人も現れています。こうした状況は今までになかったらしくて、ひょっとしたら漁業に興味を持つ若者が現れるかもしれないと期待しているようです。
|


|