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伊藤: |
冷水浦には144世帯が暮らしています。かつては網元が10軒ほどありました。今は1軒だけになり、名物だったシラスの船びき網漁ができなくなりました。この漁には3隻の連携が必要なんです。漁業に比べると丘陵地のみかん栽培は健在ですが、農家の高齢化が進んで後継者不足に悩まされています。もっとも人手が要るのは収穫期の2ヶ月間だけなので、繁忙期には何百人もの手伝いが全国から集まってきます。
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フランコ: |
収穫の手伝いをきっかけに移住する人も結構います。でもそうした手伝いの時に滞在する施設が不足していて、倉庫内に作られた仮の部屋に無理矢理泊まっている感じです。
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伊藤: |
みかんは和歌山県の至る所で採れますが、「有田みかん」を名乗れるのは一部です。日当たりのよい南斜面で採れたものだけに限られます。そうしたブランド産地には援農者の宿泊施設が十分にありますが、海南市などでは足りていない状態です。
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フランコ: |
伊藤さんが改修した家を貸し出すようになり、みかん援農者が冷水浦に滞在するようになっています。自分もその一人でした。
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伊藤: |
今年も13人ほど宿泊しましたが、できれば40人は受け入れたいと思っています。みかんの収穫にはとにかく人手が必要で、宿泊施設があればあるだけ農家さんが助かりますし、そのまま冷水浦に移住する人も現れています。
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