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松村: |
2017年に冷水浦の空き家を購入し、翌年から活動拠点をこちらへ移したそうですね。どういうきっかけだったのでしょうか?
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伊藤: |
本当にたまたまです。一次産業が盛んで活動の幅が自然に広がるような場所を探していたら、不動産情報に載っていました。改修物件付きの30坪が100万円という価格だったので、ちょっと驚く安さでした。最初は京都の日本海側や奈良県などを探しましたが、和歌山県でも探してみたんです。海南市は大坂まで1時間ですし、何かするにしてもちょっと余白があるような魅力を感じました。
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鈴木: |
その建物をカフェ・ビアバーに改修したわけですね。でもオープンは2022年です。それまで何処で寝泊まりしていたのでしょうか?
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伊藤: |
最初は解体現場で暮らす感じです。夜は寝袋にくるまって寝ていました。そうしていたら、見かねた方が平屋を一軒下さいました。「空いているからあげる」って。
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鈴木: |
奥さんの理解がよく得られましたね。
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伊藤: |
結婚したのは平屋を貰った後になります。正直言って、こちらに住むことに乗り気じゃなかったと思います。当時の彼女は和歌山市内の一軒家住まいでしたから。もっとも今は、冷水浦でも比較的広い家を借りられたので、妻の理解も得られているようです。
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