1) 事後の温熱環境の確認と暮らしの中での注意点 (ガイドブック47〜48ページ)
リフォーム実施後は、居住者の方と、温度がどのように変化するのか、お話しながら暮らし方のアドバイスをしていただきたいと思います。
その際、ここで紹介している機器を用いて温度を実測することによって、改修効果を確認することが非常に重要です。
石油ストーブのような室内に開放された状態で燃焼する器具をそのまま使い続けているケースがよくありますが、改修後は気密性が高まっていますので、ガスの問題や結露につながってしまいます。室内に開放された状態で燃焼しない器具、もしくは、気流式 (エアコン) や輻射式 (パネルヒーターなど) の機器を提案し、開放型の暖房器具は使用しないことを強く伝えていただきたいです。
水回りの暖房器具は、使用する前にタイマー機能などを活用して、早めの稼働で良好な温熱環境を形成することが重要です。ただし、求める室温への到達時間は、対策後の断熱性能や身体的な理由などで変わるため、検討段階での要望確認が必須です。
リフォームにより、気密性が高まった住宅では、結露の発生や空気質の悪化を防ぐために、居室や水回りで設置した換気設備の定期的なメンテナンスの必要性も伝えなければならない大切なことです。
以上