講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


8. ヴィレッジ構想の射程
中村:  現在、長屋の裏山の整備も進めています。この地域の森を整備しているチームで、月3、4回ほど一緒に作業しています。
鈴木:  虫村を広げる計画でもあるのでしょうか?
中村:  接道していないので建物を建てるのは難しいのですが、お墓を考えています。遺骨を土に混ぜて自然に還すというベンチャー事業があるので、その関係者や近くの住職と将来的な計画を検討しているところです。2、3年サイクルで長屋の住まい手が循環していけば、30年間ほどで300〜400人ほどの拡張家族が生まれることになります。分骨でもいいので、この地に埋まってくれたらいいなと思っています。
松村:  そこまで考えていたのですか。まさにヴィレッジ構想ですね。
中村:  長屋には三つの煙突が見えると思います。全ての住戸に薪ストーブが入っていて、その燃料となる薪は一緒に裏山から切り出したいと考えています。ですから共同物置にはチェーンソーやヘルメットなど、森林整備道具一式が用意してあります。先日のことですが、ついに僕自身もチェーンソーデビューしました。
鈴木:  アーチストの中村政人さんは、チェーンソーを「普通に持っています」とおっしゃっていました(ライフスタイルを見る視点第30回)。いよいよチェーンソーがライフスタイルのキーワードになりそうな雰囲気ですね(笑い)。




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