フィンランドの高齢者住宅・施設事例から見る日本のこれから
〜日・フィンでの居住者アンケート結果を交えて〜 <その1>

(4) 高齢者向け住宅 サービスハウス

1) サービスハウスの一般的な形
 サービスハウスの一般的な形は、地域とつながる機能を持ったサービスセンターを核にしながら高齢者住宅や認知症グループホームを併設していくというものです。住宅の部分、大体40m²で、デンマークやスウェーデンに比べると若干狭いのですが、40m²は守るべき一つのラインとされています。fig10つまり、寝室とリビングが分かれて、トイレがつく住宅の形として40m²という数値が出てきます。さらにベッドルームからトイレに容易に行ける間取りがしっかりと考えられています。こちらでは40m²の住宅4戸で一つの共用のラウンジを持つというつくりになっています。
 サービスセンターではデイセンターの他、地域の方々や子供たちが使えるプールやサウナ、フィットネスが置かれています。日本でいうデイサービスとは違って、介護のために来るというよりは、あくティビティのために来るものになっています。真ん中にサウナがある形が一般的です。レストランなど、地域の人が自由に食事できる場所も設けています。フィンランドはやはり冬が厳しいので、汗を流すことはとても大事にされていて、サウナとプールが設けられています。 fig11