質問:旭化成ホームズ様のへーベルVillageでは相談員の役割が大きいと思われますが、どのような資格やスキルを持った方が相談員になっておられますか。
旭化政ホームズ:相談員は社会福祉士や介護福祉士、看護師といった資格を持っています。そして、入居されている高齢者にできないことの相談と併せて、高齢者ができることに目を向けた、医療・介護の職種プラスアルファの対応を行っています。自社の相談員が対応する場合と、外部の介護事業者などに業務委託する場合があります。
質問:野村不動産様のオウカス入居者は社会活動が盛んとのことですが、オウカス入居説明の段階でインドア派よりアウトドア派の入居申し込み者が多かったということはありますか。
高齢者住宅協会:オウカスを見学させてもらったところ、アプローチ部分でスポーツクラブの様子が見える仕掛けや、案内、声がけといったことが行われています。強制はされておりませんが、誘導の仕掛けがなされているようです。
質問:積水ハウスグループ様のグランドマストでは、週に5回以上外出する人が地域高齢者より2倍ほど多いとのことですが、その理由はどのようなことでしょうか。
高齢者住宅協会:入居者の身体状況が良いということはあると思われます。また色々とお話を伺うと、入居者の方々は、周辺の地域資源をとても積極的に利用しておられるとのことです。医療・介護の資源だけではなく、美味しいお店とか、有名なお寺・日本庭園などを巡っておられるそうです。グランドマストでは地域資源の情報提供・紹介を行っておられるとのことです。
質問:目標として要介護度の低減などを考えておられますか。
高齢者住宅協会:要介護認定率を何パーセント下げるといった目標値を掲げることは難しいかもしれませんが、自立型高齢者向け住宅供給が促進される状況をつくるために、その社会貢献の大きさについてエビデンスを集めていきたいと考えています。
旭化政ホームズ:へーベルVillageは普通のアパートとも、介護施設とも異なるもので、どういった住まいかを広告するためにかなりの経費がかかります。自立型高齢者向け住宅がメジャーとなることが、ビジネスとして成り立ち、且つ質が向上するために重要です。そのために住宅会社の力を合わせていきたいと考えています。
以上