自立高齢者の健康寿命の延伸に係る
 効果的な取組とエビデンスの収集

 

(3) へーベルVillage×東京都健康長寿医療センター研究所共同研究

「自立した後期高齢者のフレイル予防とくらしー自律的な健康行動を増やす働きかけー」

1) 新サービス「安心・安全・健康長寿応援メソッド」
◆表:「安心・安全・健康長寿応援メソッド」◆
 DESIGN設計COUNSELING相談員SERVICEしかけ員
安心・安全への取組み バリアフリーと防犯性
に配慮した設計
定期面談による
見守り
設備による
見守り・駆けつけ
健康長寿への取組み 活動・交流を促す
元気になる設計
健康寿命視点の
面談
交流を促す
しかけ
2) 高齢者の健康行動 (運動・食事・交流)
相談員の役割:2022年8月〜12月の5か月間の入居者面談 (入居者112名・554件) では、相談員による運動を増やす応援の中では「運動習慣を教えてもらおう」(45件) が最も多いとなりました。食事を楽しむ応援の中では「好きな食べ物、食べて美味しかった物を教えてもらおう」「旬の食べ物を話題にしよう」(各35件) が最も多いとなりました。交流を促す応援の中では「携帯やスマホの活用を楽しんでもらおう」(70件)、「今日のおしゃれポイント、いいね!を見つけよう」(50件) が最も多いとなりました。このように相談員の役割は、健康行動の維持・増加の増加を応援するものとなっています。
健康行動:新サービス開始後、97%の入居者で健康行動 (運動・食事・交流) のいずれかで行動 (維持・開始) がありました。コロナ禍の第8波期間 (2022年12月ピーク) でありましたが、平均年齢84歳シニアが健康行動を実践しておられました。
健康度:83名の入居者の、新サービス導入初期と6か月後の健康度変化を調査しました。ロバストは1.2ポイント増加、プレフレイルは3.6ポイント増加、フレイルは4.8ポイント減少しました。半年間という短い期間にも関わらず、フレイルが減少いたしました。