持ち家社会の新しい住まい
 ーノルウェー社会の新しい動向ー

 

東洋大学福祉社会デザイン学部・人間環境デザイン学科 水村 容子

 ノルウェーは伝統的に持家・戸建て住宅の割合の高い社会である。しかし近年の高齢化や世帯規模縮小、都市の住宅価格高騰、環境問題への対応の必要性といった課題への、GainingbySharingつまり「分かちあうことで得る」というコンセプトによる住宅供給や、住宅協同組合によるアフォーダブルな住宅価格の維持、高齢者に新しい住宅を提案といった対応が見られる。住宅協同組合による住宅は居住権所有という持家の伝統に沿ったものであるが、若いうちに持家に住んで、将来は転売で利益を得るということが一般的になっており、若年層が結婚して子どもを育てようとする気持ちにつながっている。北欧では、高齢者自身の自主管理・自主運営が高齢者自身の健康維持につながるという見解がある。

(1) ノルウェー社会の特徴

(2) ノルウェーの住宅政策