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徳田: |
2015年10月にオープンした「Tanga Table」は、第6回リノベーションスクールの対象案件です。商業ビルの中間階で大きなフロアが空いてしまうと、なかなか借り手が見つかりません。Tanga Tableは、そうしたスペースを食堂兼宿泊所にリノベーションした事例になります。
小倉の台所と呼ばれる旦過市場が川向うにあるので、食堂部分ではそこの食材を使った料理を堪能してもらっています。宿泊部分は67床を備えたゲストハウスです。ドミトリー形式と個室があり、基本的に一泊3,000円程度です。外国人の宿泊客は3〜4割程度といったところで、利用者の中心は日本人です。
ここの事業化では資金調達に苦労しました。そこで、このスペースを運営する「タンガテーブル」という特定目的会社を設立することになりました。もちろん、特定目的会社を作っただけでは資金は集まらないので、北九州家守舎だけでなく、北九州の地元の方々やリノベーションスクールの関係者からも出資を募りました。こうして事業費の1/3ほどを集めたところ、民間都市開発推進機構(MINTO機構)からの出資が得られ、最終的に民間金融機関からの借り入れも実現しました。

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