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三澤(文): |
私たちが千里ニュータウンに引っ越してきたとき、自分の家の木材は工務店に頼んで調達してもらいました。納得がいかない部分もありましたが、そのまま建ててもらいました。その後、仕事で大工さんや工務店に国産材使用の見積もりを出すと、米松だったらいけるけど杉はちょっと無理、というようにMsの仕様が拒まれることが度重なりました。でも国産材はたくさんあるわけですから納得がいかない。それで自分で段取りするしかないと思ったんです。それから木材はほとんど支給です。お施主さんに直接買ってもらって支給する方式です。200件はこの方式で建てています。
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松村: |
山持ちが自分の山の木を使ってくれと頼むのは今でもあるらしいですけれど、決して一般的でない方式ですよね。施主支給というのは。
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三澤(文): |
材料支給を始めたのは、私が勤めていた設計事務所での経験が大きく影響しています。そこでは積算を外注していなかったので、木拾いが出来るようになっていた。最初から割とスムーズに材料を拾えて発注できて、今はそれが普通になっています。材料の23%くらい、工事費の30%くらいは支給品です。分離発注してプレカット材まで私たちが支給しています。金物も全て段取りしますから、木材の部分は工務店の半分ほどのレベルには達していると思っています。
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