講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』
根木慶太郎さん「本によってつくられる新しい集いの場−451ブックス」
根木慶太郎さん:住宅メーカー勤務の後、451ブックスを開業。様々なイベントで本を販売している。イベント参加で培った本屋のネットワークを生かし、瀬戸内ブッククルーズをJテラスカフェで開催している。



1.本屋を開くきっかけ
2.451ブックスの営業形態
3.451ブックスへの来店者
4.本のイベント販売とは?
5.当世書店事情
6.新しい本屋の先駆者たち
7.新しい本屋の動向
8.第3回瀬戸内ブッククルーズ「イチョウ並木の本まつり」
9.まとめ



1.本屋を開くきっかけ
鈴木:  今年の春のことですが、SANAA設計のJテラスカフェで本のイベントが行われていました。第2回瀬戸内ブッククルーズ「小さな春の本めぐり」というイベントでしたが、覗いてみたら大変賑わっていて僕が知っている古本市とは違う印象を受けました。そのイベントの主催者が「451ブックス」の根木さんです。
最近、根木さんのように新しい活動を行う本屋が増えているように感じています。お店自体は週末くらいしか開いていなくて、平日は他の場所で本のイベントを行っているような本屋です。昔ながらの本屋は減る一方ですが、451ブックスのような本屋によって人々が集まる新たな場所が作られ始めているように思うんです。そこで今回は、本によってつくられる新しい場所について、根木さんに色々と伺うことになりました。根木さんは建築を学ばれてハウスメーカーに勤務していたんですよね。
根木:  451ブックスを開店する前は、大阪の住宅メーカーに12年間勤めていました。その後、同じグループ会社の専門学校建築の講師をしながら、古本をネットで売ったりしていました。元々、本が好きで山ほど持っていたのですが、それが結構売れたので、もしかしてやっていけるかもと思ったんです。
お店を開けているのは土・日・月の週に3日間です。平日も予約があれば開けることにしています。もともと月曜日は営業日でなかったのですが、比較的予約が入るので現在は開けています。





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