講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


2.創造的過疎
大南:  これまで人口が増えていた場所でも、今後は人口が減っていきます。過疎地域で人口減少をくい止めるのは無理なので、グリーンバレーは「創造的過疎」というコンセプトで活動しています。
松村:  「創造的過疎」というのは初めて聞く言葉ですが、誰が作ったんですか。
大南:  僕が考えて2008年くらいから使い始めました。「創造的人口減少」「スマート・ディクライン(Smart Decline)」「スマート・ ディポピュレーション(Smart Depopulation)」といった表現もありますが、過疎地域の人口減少を捉えるには弱い。もっと力のある言葉はないかと考え、過疎に逆の意味の言葉をつけて「創造的過疎」と言い始めました。

要するに、人口減少数に囚われるのではなく、内容を考えていこうということです。例えば、これまで過疎地域で様々な農林業政策が行われてきましたが、上手くいっているところは少ない。むしろ、多様な働き方がある地域になっていけば、農林業だけに頼らない新しい地域の形ができるんじゃないかという考え方です。



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