住宅セーフティネット法の改正と身元保証サービス

 住団連 成熟社会居委員会 講演より

 

【質疑応答・意見交換】

成熟社会居住委員:セーフティネット登録住宅や居住サポート住宅は、空き家が前提の制度と考えてよいですか。セーフティネット登録住宅として登録していなくても、居住サポート住宅とすることができると考えてよいですか。
横田企画専門官:賃貸住宅の空き家が前提です。登録住宅でなくても、居住サポート住宅として認定は可能です。
成熟社会居住委員:そもそも空き家になっている要因を明確にする必要があると考えられます。高齢者が入居できないから空き家になっているわけではなくて、立地等が原因で空き家になっていることが考えられます。空き家に見守りがついたから住みたいとなるかどうか。根本的問題を解決しないと住み替えにはならないのではないかと考えられます。
横田企画専門官:居住サポート住宅は、低額所得者・高齢者・ひとり親家庭・障がい者などを対象に考えています。根本的問題について検討を進めてまいります。
成熟社会居住委員:居住サポート住宅における見守りの具体的な方法はどのようなものですか。
横田企画専門官:見守りの具体的なやり方を議論しているところです。ICTの他に、訪問による対面で、家の中の状況や周辺環境を含めた生活全般を確認することが考えられます。また訪問介護を利用している方であれば、介護事業者と連携して見守りを行うことが考えられます。見守りにはこういう方法が良いというご意見があれば、是非ご提案いただきたいと考えています。
成熟社会居住委員:居住サポート住宅のような住宅の拡がることが、これからの重要なポイントになると考えられます。ぜひよろしくお願いいたします。
成熟社会居住委員:居住サポート住宅において、食事の提供を行うと、それは有料老人ホームに該当するとなるのでしょうか。サ高住ではそのような状況になっています。例えば宅配で食事提供することで、有料老人ホームではなく、住まいと見なすことなど検討していただきたい。
横田企画専門官:居住サポート住宅が有料老人ホームに該当してしまうかどうかということを含めた検討を進めてまいります。