幸福度No.1 デンマークでの楽しい毎日

成熟した社会デンマークでの幸福を感じる生活のあり方

 

(4)何が毎日を楽しくさせていたのか?

 デンマークでの毎日を楽しくさせていたものは、コンパクトさ、身近にあるアクティビティ、プライベート時間の充実、ゆとりある空間、日常的に存在する歴史、カジュアルさだと考えています。

 

1)コンパクトさ

 最初に住んでいた学生寮でも、自転車で25分で学校に行くことができました。そのあと、デンマーク人とシェアしていたアパートからオフィスまでは歩いて10分でした。

 

2)身近にあるアクティビティ

 5kmの半径で、マーケットや図書館、カフェ、公園などお金をかけなくても遊べるレジャーが身近にありました。サマーフェスティバルやバイキングマーケット、自転車の市民レースのようなイベントも頻繁にありました。自然を楽しむ公園や自転車道がよく整備され、アパートの裏にも必ず中庭がありました。

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3)プライベート時間の充実

 デンマークで働いていたころは平日でも7時間はプライベートの時間を持つことができましたが、日本の設計事務所では通勤片道1時間半と勤務時間12時間で、プライベートの時間は1時間半程度でした。デンマークでは1ヶ月の夏季休暇と10日間のクリスマス休暇をいただくことができました。

 

 デンマークで働いていたころは平日でも7時間はプライベートの時間を持つことができましたが、日本の設計事務所では通勤片道1時間半と勤務時間12時間で、プライベートの時間は1時間半程度でした。デンマークでは1ヶ月の夏季休暇と10日間のクリスマス休暇をいただくことができました。

 

4)ゆとりある空間

学生寮でも周辺は緑が多く、広いキッチンを持ち、共有空間であるリビングにダイニングテーブルやソファーが備え付けられていました。 ・こちらが2人でシェアしていたアパートです。キッチンは同居していたデンマーク人が自分でタイルを貼って、きれいにしていました。

fig35生寮でも周辺は緑が多く、広いキッチンを持ち、共有空間であるリビングにダイニングテーブルやソファーが備え付けられていました。 ・こちらが2人でシェアしていたアパートです。キッチンは同居していたデンマーク人が自分でタイルを貼って、きれいにしていました

 

fig36一軒家のセミダブルベッドを含む家具付きの部屋と、キッチン、お風呂を借りていたころもありました。

 

まちなかにも公園や広場があって、ゆとりを感じることができました。

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fig38道路・自転車道がよく整備され、日本のような渋滞の起きることがなく、自分のペースで自転車を楽しむことができました。

 

fig39なだらかな丘が続いて、しばらくすると隣のまちにいつのまにか着いているということが、デンマークの典型的なまちのつながり方でした。

 

こちらは働いていたオフィスですが、四人でこれだけのスペースを使うことができました。

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5)日常的に存在する歴史

fig41東京で歴史を感じるということはあまりないのですが、デンマークでは古い建物がよく残されています。古い建物を利用した映画館や、19世紀につくられた住宅の利用などが普通に行われています。

 

fig422004年につくられた現代アートミュージアムも、赤レンガで古い建物との街並みが調和するようにつくられています。

 

6)カジュアルさ

fig43・サマーフェスティバルのようなお祭りでも、デンマーク人はカジュアルな服装で楽しんでいます。オフィスでも、スーツ・ネクタイ姿というのはまれでした。ブランド品を持っている人も見たことはありませんでした。

・目上の人相手でも、お店でも“Hej”(=英語の“Hi”)とあいさつしていました。目上の人でも大学の先生でも、苗字ではなく、名前で呼んでいました。
・日本人のようにあいまいにせず、“Yes/No”や“I don’t know”をはっきりというところや、自分の意見をはっきり言っても、あとにしこりを残さないところが特徴でした。
・クリスマス・プレゼント交換したあと、もらった側が気に入らなかったら、レシートを渡して、もらった側がレシートと商品をお店に持って行って、自分の好きなものに交換することが、普通に行われていました。