トップページ 「まちと住まい」の実践事例 「家族が集まりたくなる部屋」



コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を通して、的確に必要な情報を収集、判断、処理し、発信する態度を身につける。(関心・意欲・態度)  
 
ソフトウェアを用いて解決することができる課題を設定し、その課題解決のためにソフトウェアの組み合わせや適切に活用する方法について工夫し創造することができる。(生活を工夫し創造する能力)  
 
マルチメディア用ソフトウェアを活用して、表現や発信ができる。 (生活の技能)  
 
マルチメディアの特徴と利用方法に関する知識を身につけ、ソフトウェアの活用した表現や発信について理解することができる。(知識・理解)  
 





 
     テレビ会議システムや光通信が本校にも導入され、学習環境が大きく変わろうとしている。情報通信ネットワークが整備され、校外と直接つながり、他校の生徒同士リアルタイムで情報交換ができる環境の中で、コンピュータをお互いに安心して、コンピュータの持つ特性を活かして効果的に活用していけることが重要な課題と考える。
 また情報ネットワーク網も含めて、様々な住環境が生徒達の生活する家庭の中にも見られるようになった。中学生には住まいを変えることはできないが、住まいのはたらきをあらためて考え、自分や家族が住みやすい環境に工夫していこうとする気持ちを持つことは大切なことである。
 これらのことから本題材においては、技術分野の「コンピュータの活用」、家庭分野の「わたしたちの生活と住まい」を融合させることで下記の指導を図りたいと考えた。
   
(1)
コンピュータを利用しての疑似体験や繰り返しデータの修正や変更が可能である利便性を活かしながらコンピュータの特性を理解させるとともに、コンピュータを活用し、環境や健康に配慮した間取りや家具の配置を意識する態度を育てたい。
(2)
技術・家庭科担当教師のTTや住居に関する専門的視点からゲストティーチャを活用し、家族が住まう空間としての住居の機能を知り、安全で快適な室内環境の条件を理解させるとともに、家庭での実践を図ろうとする態度を養いたい。

 
    (つくば市立谷田部東中学校 第3学年4組、男子21名、女子16名、計37名)
   
質 問
回 答
1. 畳のある部屋(和風)と板の間の有る部屋(洋風)ではどちらの方が好きですか?

畳のある部屋
板の間のある部屋

21
17
2. 家庭の中で家族みんなが集まる部屋はありますか?
ある
ない
38
3. 「ある」と答えた人ではそれはどの部屋ですか?
台所
食堂
居間
その他


23
4. 家族が集まりやすい「一番の条件」は何だと思いますか?
明るさ
空気の状態
温度
湿度

広さ・大きさ
その他
14




20
5. 家庭の中でバリアフリー(高齢者や障害のある人への配慮)を意識した場所がありますか?
ある
無い
10
28
6. 「ある」と答えた人でそれは家庭の中でどこですか?
トイレ
浴室
台所
食堂
居間
玄関
階段
その他








 
     豊かな日本において、いまだに住宅と住環境は決して豊かと言えないのが現状でる。これを変えていくためにも住教育は重要であると考える。そこで快適な住空間を創造するために、学びの方策としてのTTの連携、ゲストティーチャとの関わり、及び学びの道具としてのコンピュータの活用を図り、「人とのかかわり」を「自分で考え」、社会に生きる「人としての生き方」を意識させながら学習を進めたい。