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中野区まちづくり公社ニュース 広報「まちづくり館」第23号館 1999年(平成11月7月発行) |
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渾身の思いをこめて自然にこだわった、緑の山や川、湖にあふれた街には、洪水や土砂崩れの危険性、防災意識の無防備さなども阪神淡路大震災での生々しい写真とともに指摘されていく。自然・人・モノ等々の様々なる他者に関心を払い、それなりに配慮したつもりの子どもたちだったが、それらの関係性、つながり、特に、秩序あるつながりという視点が全く欠落していたのである。
「大地震のとき、発電所って危ない」「原発の放射能が漏れたら・・」「確かに、消防署が街にないと大変だよ」「自然が多いと自然の管理が必要なんだ」「街にもいろいろなきまりがあるなんて」「自分勝手はよくないってことか」現実のやっかいさに子どもたちの苦渋がつぶやかれる。こんな感想を書いている。
「おどろいたことは、ぼくたちがいい町にするほど、だめになるということだ。これは、今までいい町にすればいいというぼくの考えを逆転させるものだった。自分のあまさを考えさせられた。」 |
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「普通に暮らしているのに、自分たちがつくったまちには、いろいろと大変な事が起きる。なぜ、今の町はそうならないのだろう?」 |
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