講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』



5.売場にて その2:金物
高山: 
ここは釘の売場ですが、尺貫法をメートル法に換算する早見表を貼っています。例えば、親方に「一寸の釘を買って来なさい」と言われて若手の職人さんがやってきたとします。しかし、釘のパッケージはメートル法の表示なので、一寸の釘がどれか分からない職人さんのいらっしゃるわけです。これはそうした職人さんのための工夫です。

釘の寸法換算
かつては、釘のパッケージは重量が表示してありました。大量の釘を必要とする職人さん向けに今でもこうしたパッケージも販売しています。しかし、一般向けには重さではなく本数で表示してあります。一般の方は職人さんほど量を必要としていないので、こうした表示の方が好まれます。
松村:  この様なことは、欧米のホームセンターにはなくて、すごく日本ぽいかんじがしますね。
高山: 
ここにはドアの錠前を置いています。素人の方にもわかるような説明書を入れるために、最近は透明のブリスターパックに入っています。一部はむき出しのまま陳列していますが、かつては品名とサイズのみの厚紙箱のみでした。ブリスターパックに入っていますと全体的に商品を見ることはできますが細かい部分のサイズ等を確認できないという問題もありますが、こうした商品が増えてきましたね。

ブリスターパックに入ったドアノブ


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