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吉原: |
入居者に対するスタンスですが、私ども管理者はどんどんフェードアウトしていくべきだと考えています。入居者によってコミュニティが自己組織化された姿を目指しています。
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鈴木: |
管理者がフェードアウトしていくとして、自律的な活動ができる入居者が育つまでにどれくらいの期間がかかるのでしょうか?
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半田: |
コーポ江戸屋敷では3年くらいかかった感じです。新しい入居者が増えて、私たちの考えがある程度浸透してからそうした動きが出てきた印象です。例えば、庭のメンテナンスですと、入居者を交えたイベントが年に数回あります。「草取りは週2回やってください」といった話をすると、業務的になり上手くいかないため、それよりも、イベントに参加した入居者とその後も一緒に花の植替えを行い、ゆるやかに交流を続けています。現在では日常的に植替えや草取りが行われるようになり、庭のメンテナンスは木の枝を切るくらいで済んだりします。
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松村: |
カスタマイズ賃貸の先駆者の青木純さんも同様のことを言っていました。賃貸マンションの屋上を交流スペースに設え直した時のことです。青木さんが初回のピザパーティーを何から何までお膳立てしましたが、パーティーの最後に次回幹事を決めた。いつまでも建物オーナーが世話するわけじゃないことを、初回のパーティーで示したわけです。
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