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亀崎: |
コーポ江戸屋敷では、単に自分の仕事をするだけでなく、入居者さんと関わる機会がたくさんあります。それが通常の工事現場とは違う気づきをもたらしているように感じます。
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吉原: |
顔見知りの職人さんが手入れをしてくれた方が、入居者さんも何かと安心です。
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松村: |
考えてみると贅沢ですよね。かつての殿様は、大きな武家屋敷を持っているだけでなく、職人チームも抱えていました。コーポ江戸屋敷の場合、その民主主義版といった感じです。
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半田: |
コーポ江戸屋敷には「DIY%賃貸」という住戸がありまして、DIY可能な程度を変えて貸し出しています。入居者は技量に応じて住戸を選びますが、手に負えない作業が発生した場合などには、BASEを訪ねていく感じになっています。
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亀崎: |
職人チームとしても、コーポ江戸屋敷の原設計者から話を聞いたりして、この建物に対する理解を深めてきました。現在では、作業相談を受ければすぐに適正価格で提案できるようになっています。そうした知識は同時代の同タイプの建物にも応用できますから、各自のレベルアップにも繋がっています。
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松村: |
リノベーションでは入居者と接触する機会があります。職人には一定のコミュニケーション能力が求められませんか?
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亀崎: |
その辺りは不得意な職人もいたりするんですよ。仕事仲間とはそうでもないんですが、入居者と一言交わすことが気軽にできなかったりします。BASEの集まりでは、そうした点も気をつけていこうと話し合っています。
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松村: |
BASEの職人チームに入りたいという方もいらっしゃるんじゃないですか?
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亀崎: |
基本的にウェルカムです。ただ、うまく行っているので、現状のままでいいと考えている人もいます。これまでも、チームメンバーの知り合いがじわじわ入ってきた感じですから。
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