住民主体の団地再生に向けて

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 教授 大月 敏雄

 郊外住宅団地の再生には、地域にお住いの方々が地域の未来に向けて知恵と力を出し合うことが求められています。八王子市のめじろ台団地では、まちづくり協議会・まちづくり憲章・ワーキンググループなどの活動で、人生の先輩方が元気に住み続けられるまちづくりや、その息子・娘世帯が戻ってきたくなるまち、新しい人が参画するまちづくりを進めています。まちの活性化の連鎖の最初のボタンを押すことや、1人1人の思いを実現するまちづくりのプロセスが大切と考えられます。めじろ台団地におけるその取組についてご紹介します。

(1) 住宅地のマネジメント