令和5年度

 高齢者等住まい関連施策並びに会員各社への期待!


2) サ高住供給促進の支援措置

※クロス集計の報告は一般社団法人高齢者住宅協会事務局長 小林雄司氏より
2)-1. 調査概要:「高齢者の住宅資産の循環活用に関する検討調査」
 令和4年度のスマートウェルネス等推進事業 (調査事業) として、「高齢者の住宅資産の循環活用に関する検討調査」が行われました。この調査は、高齢者の住み替えにおける住宅資産活用の実態把握を目的に、高齢期に備えて自ら検討し住み替えられた方々を対象にアンケート調査を実施したものです。(実施期間:令和9月26日〜10月26日)
 調査対象は協力企業各社のサ高住・高齢者向け賃貸住宅・自立者向け有料老人ホーム・高齢者向け分譲マンション・分譲マンション (一般) のいずれかに居住する50歳以上の方です。調査票配布 (ポスティングまたはメール配信) は11,139票で、回収 (郵送またはWEB) は1,982票 (回収率17.8%) でした。

2)-2. 調査結果:住み替え経緯
 住み替えのきっかけは、「日常生活に不安を感じた」(34.9%) が最も多く、次いで「単身になった」(19.2%)、「要支援・要介護になった」(9.2%) となっています。住み替え目的は、ネガティブ要因 (「将来の身体機能の衰えに備えたい」(63.2%)、「日常生活の不安を解消したい」(46.1%)、「住宅の維持管理の手間を減らしたい」(31.8%)など) が多くなっていますが、ポジティブ要因 (「日常生活に便利な場所に住みたい」(24.6%) など) への回答も一定程度ありました。
 住宅の選択理由として全体では、「公共交通機関の使いやすい」「見守り等の生活支援サービス」、「買い物に便利」が3割以上となっています。
 立地については、「公共交通機関が使いやすい」「買い物の便利さ」「医療機関が充実」が重視され、「子世帯の近く」「住み替え前と同じ生活圏」がついでいます。
 住宅仕様については、「適切な広さ」「バリアフリー」が重視されています。
 サービスについては、「生活支援」が最も重視されており、「介護・医療サービス事業者が併設」や「食事の充実」が次いでいます。
fig1  住み替えを検討するにあたり、相談した相手としては、「子供」(43.4%)「配偶者」(32.7%) が多く、次いで「現在お住まいの住宅会社・運営事業者」(10.5%) でした。