講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


4.離陸なるか?東京SOHOエリア
馬場:  最初はこの事務所だけでしたが、この4年間に住む人やオフィスが現れてきて、その後にギャラリーなどがだいぶ引越してきました。今まさに点がやっと面になりつつあるという状態です。この1年でずいぶん物件が動くんじゃないかなぁ、移住する人がぐっと増えるんじゃないかなぁという気がしています。
松村:  この1年ですか…。
馬場:  これまでは助走っぽかったと思うんです。それでもずいぶん集まってきましたが、入居者のほとんどは建築家であったりデザイナーであったりアーティストであったり、要はクリエーターと呼ばれるような、自分たちの空間を自分たちで作れるような人たちでした。この構図はニューヨークのSOHOなどと一緒だと思うのですが、こうした先駆者に引っ張られて少しずつマーケットが拡大する気配が感じられます。

東京R不動産でも「CET特集」をやって、神田や東日本橋辺りの物件を紹介しています。空いたビルをレストランにしたりギャラリーにしてみたりと面白く使い倒している事例を紹介して、その下にこの辺りの空き物件を並べて紹介しています。
松村:  それらは既にオーナーと話がついている物件なのですね。
馬場:  ついています。そういう意味では普通の不動産空物件です。ただ、普通の不動産屋さんはできれば扱いたくない物件でしょうね。ぼろだし、築40年とかですから。でもこのWebサイトでは「築40年、どうだ!」みたいな自慢をしています(笑)。



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