ライフスタイル考現行


3.地域コミュニティ施設として
松村:  温泉まであって盛りだくさんですね。何名の職員で運営しているのですか。
安倍:  佛子園の担当職員は5名になります。この施設の最大の仕掛けが温泉です。野田町との話し合いの際、「温泉があったらいいかもなぁ」というご意見もあり、温泉を掘ることになりました。野田町には69世帯212人(平成27年9月現在)がお住まいですが、平均すると1日35人が入湯されています。住民全員の入湯札が用意してあって、これをひっくり返してから無料で利用して頂いております。現在は野田町以外からもいらっしゃる方々がいます。年間パスを利用している常連さんでも、野田町の住民でないと入湯札はありません。そのため、入湯札をひっくり返すのがちょっとしたステータスになっているようです。

本堂を転用したカフェは様々な形で利用されています。温泉に入った後、ここで一杯のビールを飲むのが日課になっている方もいます。寄り合いの場所にもなっていて、この前は地域の運動会の打合せが行われていました。三草二木西圓寺のデイサービスもこのスペースで行っています。プログラムの1つが週1回の健脚体操で、野田町の長寿会と一緒に行っています。以前は300mほど離れた公民館で行っていたそうですが、三草二木西圓寺がオープンしてからはこちらで行うことになりました。

野田町には公園がありませんし、コンビニやスーパーに行くにも自転車が必要になります。放課後になると地域の子供たちが遊びに来るので、駄菓子コーナーも設けてあります。また4年前からは、三草二木西圓寺主催で夏祭りを開くようになりました。この夏祭りには、子供たちが担当する仕事があります。単に大人のお手伝いをするだけじゃなく、のど自慢の司会などを受け持つことによって、地域に必要とされている一人であることが実感できるんじゃないかと考えています。



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