住宅産業が夢見るライフスタイル NOA
プロジェクト紹介
自分でも住みたい家を創る
 きっかけは、提案者の寺谷が新聞で見たスミレアオイハウスでした。寺谷は非常に興味を持ち、住んでいる荻原さんの「9坪の家」という本を読み、小さくても豊かな空間の魅力を感じました。それを工業化できたら喜ばれるのではないかと考え、空間を活かしたいろいろな建物を見たりしました。その過程で、小ささに対する驚きと中に入っての面白さを感じ、小さくてシンプルな空間を工業化住宅でできないかと思いました。その思いを寺谷は設計の稲辺に投げかけたのです。稲辺も、本当に自分が住みたいと思う家と実際に設計する家との間に少なからずギャップがあることや、住宅メーカーの一員である以上、多くのお客様に受け入れられるような設計が必要とされ、必然的に全てにおいて合格点を目指す優等生的な設計にならざるを得ない、いわば「大衆発想の家」に不満を持っていました。寺谷にスミレアオイハウスを見せられた稲辺は、自分なりに感じ、小さくてシンプルな空間の工業化に挑戦しました。
 稲辺は、昨年末に自分で図面を書くためのパソコンソフトと模型の材料を購入し、今年の元旦から寝る間を惜しんで4日間で模型を完成させました。翌5日に模型を見た寺谷は「自分の身の丈にあった家として、初めて自分自身でも建てたい家になった」と感じ、また「自分が魅力を感じたということは、同じように感じてくれる人がたくさんいるだろう」とも思いました。その情熱のまま、社長に提案したところ、二つ返事でGOをサインを得たのでした。
 通常、住宅の商品は半年から一年かかるものですが、情熱と信念で、社長に提案してからわずか2ケ月で開発を行いました。非常に短い期間での開発のために、都市部で成熟した商品として完成度も高いソルビオスの部材で対応。このことによりコスト的にも抑えられた商品が完成しました。提案者の寺谷は、考え方・アイデアでだけでも新商品ができることを実感したのです。「狭小地でも自分が住みたい暮らしをしたい」という希望を、ソルビオス・ノアは、それぞれのライフスタイルをフルオープンな空間で自由に作れることにより、実現させました。狭小住宅の品質を上げるために、さらに商品開発は続いています。
寺谷信弥 稲辺陽一
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商品開発意図 「ソルビオス・ノア」の紹介