住宅産業が夢見るライフスタイル NOA
商品開発意図
「大都会の小さな家」の物語。
昼のノア夜のノア

 一般的に都心の敷地は狭く、しかも家が密集しているなど厳しい条件下にあります。このような敷地で広く快適にくらすためには、どんな家を建てたらよいのでしょう。その答えを解くために、NOAのプロジェクトはスタートしました。
 広くくらすためには、限られた敷地を最大限に活かせばいい。だとすれば、四角い箱形の家が理想的です。しかし、そうした家に抵抗感を持つ人も少なくないでしょう。「家らしくない」というのが最も大きな理由だと思います。外観デザインだけで判断すれば、NOAは確かにこれまでの常識的な家とはかけ離れているかも知れません。屋根はフラットで、外観の凹凸はありません。まず空間ありき、それがNOAの基本的な考えです。裏を返せば、NOAのようなシンプルな家こそが、現代では個性的だったり、魅力的だったりするのです。常識に縛られていては、都心で快適にくらすことはできません。
 常識はずれといえば、NOAには従来の家のような「LDK」の概念もありません。せっかく広い空間を確保しても、それを細かく仕切ってしまえば狭苦しくなるのは当然です。光も風も通りません。快適さも開放感も失われてしまうでしょう。仕切りの少ない広い空間で、都心でも光と風に充たされた自由なくらしを謳歌する。そんな新しいオープンスタイルの3階建がNOAなのです。
 しかも、NOAは水平方向だけでなく、垂直方向の仕切りをなくすことを考えました。一般に部屋の広さは○○m2という面積でしか表示されません。私たちはこの数字が大きいほど、広々と開放的な部屋だとイメージしてしまいます。しかし実際は、縦の広がりこそが部屋全体の開放感に与える影響は大きいのです。極端なはなしですが、天井のない、青空の見える部屋の心地よさを想像してみてください。常識という仕切りをなくすこと。それが都心で快適にくらす秘訣なのです。 NOAは、「狭さはマイナス」という発想から、「狭くても楽しい家」への発想転換。そして、「コンパクトでありながら、重量鉄骨で高品質の工業化住宅をめざす」というテーマから生まれた、都心に住む人のための家です。小ささや、箱形のデザインが自分に合っていないという人には、NOAはおすすめしません。常識にとらわれず、くらしや人生に自分なりの価値観を持つ、そんな人に建ててもらいたい家なのです。

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プロジェクト紹介 SOLBIOS NOAの紹介