「高齢者向け住宅水周り等介助動作寸法に関する研究」より
そこで今回私は、どのくらい介助寸法が必要なのかということを調べておけば、それに対応した扉の形状やトイレの広さを検証できるのではないかということを考え、大学の階段室に実験空間を仮設でつくり、トイレの介助寸法について実験を行いました。現在介助職員の不足が大きな社会問題になっておりますが、このように介助寸法をしっかり整えることで職員の腰痛予防に繋がり、職員不足を解消する手助けになるのではと考えています。要介護度の重い方を二人で介護してトイレへ移乗する実験も行いました。今、先進的な施設では要介護度4、5の方でもトイレに座って排泄していただくということを進めており、それが可能になる介助寸法を考えていこうと考えています。実験では壁を置き、その壁をどんどん狭めていくことで、どのぐらいが最小寸法なのかを測定しました。
10名ぐらいの職員の方に実験していただいているのですが、一番薄い青は全員の方が介助できる寸法です。次の真ん中の青は、25%の方が壁に体が接しており、介助はギリギリ出来るけれど、少し窮屈な姿勢をしています。
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