講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


質疑
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松村 シングル女性の方は高い物件を買っているのですね。
大久保 シングル女性でも買えるのは金利が安いからでしょうか。
松村 マンションを購入する方と郊外に戸建てを購入する方との違いはあるのでしょうか。
大久保 子育てをする世代になりますと、なかには戸建ての方々もいます。
木下 ほとんどが専業主婦だと思います。通勤をするとなると、やはり都心のほうが便利ですから。

木下 賃貸に対する考え方はどれくらい変わってきていますか?
大久保 立地に関しては分譲と同じですね。都心部に人気があります。
木下 所有よりも賃貸を選ぶ感覚は増えていますか?
大久保 五分五分でしょうか。同じ住居費ですと賃貸のほうが質は劣ります。なので、同じコストをかけるのなら買ってしまうのでしょう。
鈴木 賃貸マンションが無い、ということもあるのでしょうね。
大久保 それはあると思います。住宅を取得した瞬間から価格は目減りしてきますので、質の高い賃貸住宅があれば状況は変わってくるのではないでしょうか。
松村 将来の管理・修繕問題を考えると、賃貸の方が気楽だと言う考え方もありますよね。20年くらい経つと、結構大変なのではないしょうか。
大久保 すでに大変だといった話も伺いますね。
鈴木 とにかく一番こだわっているのは、仕事場に近いということですね。分譲・賃貸という形式ではなく、結果としてお金の使い方を考えると分譲マンションになっているのですね。

木多 通勤時間と住宅購入が密接な関係にあるということでしたが、例えば関西なら郊外でも時間をかけずに通勤することが可能なので、他の地域はどのような状況になっていますか。
大久保 関西に関してもアンケート調査等を実施しております。データはオープンにしております。
松村 関西は都心に近いので、居住地の選択も都心に住むというイメージはないのでは。
木多 私も関西の郊外に住んでいますが、東京圏の方と違って移動はそんなに大変ではありません。選択肢のエリアが広がるのではないかと思います。
松村 東京と関西では電車の込み具合が違いますよね。それも影響していると思います。だいぶ事情は違うでしょうね。
木多 それを考えると、関西では郊外に移るかもしれませんね。
大久保 今日はマンションに関するデータだけを集めましたが、首都圏の一戸建ての売れ行きは悪いです。
松村 マンションはどうですか。
大久保 マンションはあまり落ちませんね。以前よりは確かに落ちましたが、年に8万戸のペースが5年くらい続いています。
木多 マンションが中古になるとどれくらい値段が落ちますか。
大久保 3・4割くらいになります。
木多 戸建てと比べるとどうですか。
大久保 あまり変わりませんね。
松村 戸建ては15年ほど経つと価格は殆んどゼロになりますが、マンションはちゃんと修繕をすればそれなりの評価になりますよね。
大久保 ただ、よほどのブランドマンションでないと価格は落ちますね。
松村 マンションは変わりましたね。
大久保 ここ5・6年で変わりましたね。
西田 バブルがはじけから落ち着いてきた感はありますか。
大久保 少し経った94〜6年ぐらいからでしょうか。
西田 質そのものは上がっていますよね。



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