ライフスタイル考現行


3.DIYerについての想像


鈴木:  DIYに関しては、この間千葉ニュータウンでジョイフルホンダを見て大きさにビックリした。中には入らなかったんだけど、車で走っても走っても建物が延々続いているんですよ。あれが成り立っているというのはいったいどういうことなのか。誰が何を買いに来ているのか、単に安いからなのか、グリーン系なのか、本当に何かをつくるのか、それとも装飾的なものが中心なのか、どの世代のどういう人が何買っているのかを知りたい。
松村:  5,6年前に群居の終わりぐらいにDIYの特集やっていた時は、圧倒的にカー・アクセサリーで、ホームセンターとは言っているけれども結局カー・アクセサリーが一番売れているんですよという話だった。本格的に住宅の増改築やったりちょっと手直ししたりするときにベニヤ買ってくるとか、便器の水洗金具が壊れたから買ってくるとかいうのを専門にやっているのはそんなに多くない。
鈴木:  今でもそんなに多くないように思うけど。
松村:  その後、ガーデニング用品。ちょっとレンガが置いてあるとか、肥料が置いてあるとか。
鈴木:  そういうのがまとめてずらっとおいてあると行くかな。その後かなり変わったのかな。
松村:  今度それを見に行かないと。変わってんじゃないかな、きっと。だってNHKであんな講座が始まるっていうことは、ある需要をマーケティングした上でのことでしょう。多分ビフォーアフターとか、ああいうものの影響が強いんじゃないかなあ。匠に頼む前に自分でやってみるか、とか。

年齢層がどれぐらいだろうねえ。僕の直感ではベビーブーマーなんじゃないかと。55歳ぐらいの、学園紛争を経験した人たちで、生き方として自然とか、そういうのに共鳴するフォークソング世代。それと第二次ベビーブーマー、その影響下にある。うちの子供ぐらいの世代もそうだけど、なんかって言うと東急ハンズに売っているというのあるよね。何となく。
鈴木:  もうそれが最初からあるって言うことだよね。
松村:  あと、全く違うけど、ダイソーみたいな100円ショップはものが異様な値段で売っているから、ドンキホーテも多分そうなんだろうけど、ブワーッと物が並んでいて、そういうところで買い物するって言うのがひとつのファッション。楽天で買うというのもあるだろうけど。

昨日うちの実家に泊まったら、玄関の土間の上がりかまちが高すぎて、一歩では下りられないから、三角のその半分ぐらいの高さの置物、木でできた足場みたいなものがおいてあってさ、それどうしたんって聞くと、それ楽天で買ったという。いろんなもの売っているわ、楽天は。ネットでうちの兄貴が探して「ちょうどええのあったわ」という感じで。これも一種のリフォームって言うか、広い意味でのバリアフリー改造。
鈴木:  はじめからそういうものとして売っているの?製品名というか、「もの」としての名前があるの?
松村:  たぶんあるんだろうねえ。何とかステップとか言う名前で。昔で言うと技術家庭で作りそうなものなんだけど、単なる箱だから。割とそういうものが売っているんだよね。多分ジョイフルホンダとかへいくと現物が色々あるんだろうね。
鈴木:  そういうのってもう分類にあるのかな。
松村:  探してみんと分からないけどなあ。多くの人はもう動いているということだよね。
鈴木:  NHKの講座も何回も再放送やっているみたいだからね。


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