そのため、駅からは5分ほどで住宅街の入り口に着くことができます。
それではこの二つの住宅街の比較をしてみましょう。
「パストラルびゅう桂台」はなんといっても各戸の面積の広さが売りです。そのため、庭が広く、ガーデニングや日曜大工に熱心な住民が多かったです。
どの家も芝生に花、個性豊かな樹木、デッキやくつろぎ用のチェアとテーブルのセットなどがありました。
ちょうど、庭の手入れをされている方にお話が聞くことができたので、内容を述べてみます。
ご主人は会社勤めの方はもう落ち着かれて、自分の時間を楽しむことができる状況にあるそうで、グリーンに塗られたデッキも手作り。お話を伺った時はちょうど桃の木の手入れの最中でした。
一番端にある物件なので、眺めを気に入って購入されたとのこと。確かにその前には谷と山が広がり、まるで別荘のようなお宅でした。

(写真2)
庭の広さは都心の狭めの家ほどはあり、お庭の手入れやガーデニング好きにはたまらない物件と言えるでしょう。
「パストラルびゅう桂台」は各戸のデザインも割と個性的で、庭もオープンになっており、自由で自然な雰囲気がありました。
次に「コモアしおつ」の方です。こちらの方はやや都会的で、駅前にはスーパーがあり、利便性も考慮された住宅街です。しかし、各個の広さは前者ほどではなく、また生け垣などで庭は覗かれ
ないように配慮されており、プライバシーや利便性を保ちつつ自然環境を楽しむといった姿勢が伺えました。全体の計画もとても良く、特に住宅街の真ん中を太めの遊歩道が通り、その端と真ん
中に小さな公園があり、調査に行ったときは子供が走り回っていました。遊歩道の途中には何カ所もベンチや屋根つきのくつろぎスペースがあり、どれも落ち着いた木の色で統一されていました。

(写真3)
住宅街を歩いていると、ちょうどお庭でパーティーをやっていらっしゃるお宅がありました。ご近所で集まってはお庭でよくお食事をされるとのこと。庭が道路に面しているため、そのように人が集ま
ってきやすいのでしょう。

(写真4)
「コモアしおつ」の方は都会的活気と洗練された雰囲気もありながら、自然と人の交流を誘発するような仕掛けがうまく工夫されていると思いました。
まちなみについては、両者とも建築協定があり、落ち着いたトーンの家で色彩でそろっていました。

(写真5)
その他樹木に関しても色々取り決めがあるそうで、是非このようなことも都心で出来たら良いのではないのかと思いました。
両者ともとても素晴らしい環境にあり、駅からも近く、通勤時間に少し余裕のある方、お仕事をリタイアされた方、またこの近辺にお住まいの方にはとても良いところだと思いました。
(文責:中田早耶)