●まちなみ配慮のポイント |
建築地附近は毘沙門堂の参道につながる道沿いの閑静な住宅地であり、春には桜並木が美しい琵琶湖疎水も近く、自然が多く残る緑豊かな環境である。
周辺の町並みとの調和を大切にするため、もともと敷地内にあった植栽はできるだけ残すように計画しそれを補うように新しい植栽を配置するようにしている。
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講評
琵琶湖疎水添いの豊かな環境を上手く利用し、街並みを美しく整えている。この地域は屋敷や寺院仏閣などの塀越しに出てくる樹木や周辺の山並み等で街の雰囲気が出来上がっているが、それを住宅を建てる時にもう一度読み直し、まわりの豊かな環境を財産として生かしきっている。またあえて疎水添いの塀を一歩後退させて内側にある樹木と、外側にある樹木をつなげながら豊かな街並みとして維持しているところなどが評価された。
水と緑と歴史的なものと、非常に古典的であたりまえのように思われる美しい街並み、それを色濃くさせた作品でした。
「まちなみ住宅」100選 審査委員会
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