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松村: |
リノベーションによるまちづくりは、福岡だけでなく全国各地で始まっています。ただ、そうした取り組みが地域で目立ち始めると、それを潰しにくる人が現れたりするとも聞きます。
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吉原: |
それが問題になるかどうかは、本人の社会的使命感への覚悟次第じゃないでしょうか。自分の顔を表に出して活動するということは、プライベートな生き方を社会的に見せることです。仕事以外の部分も知れ渡ることになって、それこそ浮気でもしたら大変なことになります。でも覚悟を決めて一旦表に出ていくと、むしろ何も言われなくなりますね。
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松村: |
吉原さんの取り組みは、個人的な活動に止まるものでなく、同時代的な現象のように感じます。親の世代から建物ストックを受け継いだオーナーが全国各地にいて、どう取り組んだらよいのかみんなが考えているんだと思います。そういう状況を踏まえると、建物オーナーの活動がうまくいくと暇になってまちづくりへ向かうというお話は、大変示唆に富んでいます。
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吉原: |
私はどの自社ビルも築100年を迎えることを目標にしています。建物オーナーが潰れないためは、それが必要だと考えているからです。もう何年間も建物オーナー向けの場で、こうした考え方と私の会社での実体験をお話ししてきました。そうやって仲間ができてくると、さらに大家業が楽しくなります。うちの会社は吉原住宅とスペースRデザインという二つの顔を持っていますが、社員にしてもこれらの仕事を通して、新しい大家業をサポートするプレーヤーに育って欲しいと思っています。
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