講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


3. 山王マンションを巡る@1階のテナントスペース
吉原:  山王マンションの1階角には、店舗向けのテナントスペースが二つあります。その一つは地域に開いたスペースになっていて、現在は「ファブラボ博多」と「シェアカフェ凹ポコ」が半分ずつ使っています。ファブラボ博多には、レーザーカッターや3Dプリンターといったデジタル工作機が置いてあり、定期的にDIYのワークショップを行っています。運営は山王マンションに移住された入居者さんです。一方、シェアカフェ凹ポコはキッチン付きのレンタルスペースで、スペースRデザインの自主運営です。キッチン付きなので様々な方々にご利用頂いておりまして、シフォンケーキを販売するカフェや料理教室、食事会などの集まりに使われています。



もう一つのスペースには、輸入壁紙専門店の「WALPA」さんが入っています。2013年の福岡出店を機に入居して下さいました。WALPAさんの入居前は、このスペースで色々なイベントを開催してきました。対外的にはイベントスペースだと説明していましたが、もちろん強がりで、実質的に10年以上空いていた場所です。WALPAさんは、剥がしても跡が残らない壁紙と接着剤を扱っていて、セルフリノベーションを行う賃貸居住者の間では著名店ですよね。ですから山王マンションに入居して頂いたことによって、この建物の居住者の利便性が高まっただけでなく、リノベーションミュージアムとしての存在感も一層高まったと感じています。





前ページへ  1  2  3  4  5  6  7  8  9  次ページへ  


ライフスタイルとすまいTOP