鈴木: |
NHKでDIYの趣味講座をやっているじゃないですか。僕あんまりちゃんと見てないんだけれどあれみてどう思う。結構プロっぽいんですか?
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松村: |
僕もほとんど見ていなくて、5分ぐらいしか見ていないけど、プロっぽい感じはしたけどね。昔よりかはね。
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西田: |
珪藻土とか塗ったりしてましたよね。
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鈴木: |
珪藻土ってキーワードみたいだね。
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松村: |
めちゃ流行らしい。
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西田: |
実践女子大の橘さんも製図室のリノベーションで学生と珪藻土塗っていましたからね。
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松村: |
なんでだろうね。
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鈴木: |
健康志向だからでしょう。
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松村: |
そうそう基本的に自然素材とかいうことだけど。この間、都市機構の定期調査というのがあって、賃貸住宅居住者に家賃がいくら上がってもこういうサービスとか、こういうのとかつけて欲しいですかと、色んな項目を挙げて聞いているわけですよ。何年かにいっぺんかなり大規模に。そうしたら圧倒的に珪藻土というのが出てきていて、都市機構の人もびっくりしていた。
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西田: |
一人歩きしているんですかね。
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松村: |
一人歩きだろうねえ。
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鈴木: |
伊藤理佐さんという漫画家がいて、「やっちまったよ一戸建て!!」という面白い自宅建設マンガを書いているけれど、家を建てるときにかなりいろいろ考えて珪藻土にしたらしい。ジャーナリストの勝谷誠彦さんが伊藤さんの家を取材した記事の中に、自分も軽井沢の自宅で珪藻土使いたかったんだけど彼女に先を越されたみたいなことを書いてあった。
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松村: |
不思議なことで僕も20年前ぐらいに雑誌の群居っていうのをやっていたときに、石山修武さんが伊豆の長八美術館をやっていたころなんだけど、「左官教室」という結構有名な雑誌があって、それの対談とかやったことがあって、左官屋さんを元気つけなきゃ、というのがあって、そのころは左官の仕事はこれからなくなっていく感じで、かなり危機感があったけど、珪藻土とか出てきて急に大工よりも左官は元気だよね、という話になっているもん。不思議だねえ。
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鈴木: |
建築学会の近畿支部の催しで「親と子の建築教室」というのがあって、プロの指導を受けて、親子で土壁塗りをするんだけど、土をこねるとなぜかみんな笑顔になるということで好評らしいよ。
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松村: |
確かに粘土細工とかあるからね。でも、一番は健康、シックハウスということかなあ。
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西田: |
効果はあるんですか?
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松村: |
あるんじゃないですか、やっぱり。糊使うクロス、クロスでも頑張って色々やっているけれども、最終的に信用できない。化学製品でしょう、みたいな感じ方があるじゃないですか、どんなに言っても。珪藻土が安くなったということなんでしょうねえ。ある程度。
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