郊外住宅地再生フォーラム2022
暮らしを豊かにするプロジェクトデザインとマネジメント

(7) 郊外住宅地の俯瞰的評価に関する研究報告 (東京大学 藤垣特任助教)

1) 研究の背景

2) 用途地域・開発期間と人口趨勢

3) 考察

4) 質疑・応答
質問:開発期間が短い又は長い住宅地とは、どのような住宅地ですか。
藤垣特任助教:住宅が一斉に建築されるような大規模団地では、開発期間が短くなります。一方で土地区画整理事業地区では建物が徐々に建ちあがり、開発期間が長くなり、人口のバリエーションが確保されます。
質問:開発時期によって、指定された用途地域が異なるということは無いですか。
藤垣特任助教:開発時期によって都市計画制度が異なることもあり、用途地域への影響はあると考えられますが、統計的な分析はまだ見られません。また都道府県によっても、用途地域指定の考え方は異なります。
質問:商業施設誘致については、需要面からの影響があるのではないですか。
藤垣特任助教:需要が無ければ誘致できないということは確かにあります。一方で、ある程度の需要がありながら、用途地域の規制のために商業施設が立地できないというケースもあると思います。横浜市のように、用途地域見直しで立地可能なエリアを少しずつ増やすことによる商業施設誘致の可能性はあると考えられます。