平面計画(間取り)を作成して防災について考えることも有効であるが、家具の転倒については、やはり立体模型を使うと危険な箇所をより具体的に考えることができる。
「リビングルームについて」、「○○教室について」、など、さまざまな部屋(空間)を立体で表現し、そこで起こることをグループで考えさせる。
「こんなリビングルームがいいな」
「こんな○○教室があったらいいな」
「4人家族のリビングルーム」など、
自由な発想で、部屋の模型作りを行う。
空き箱や木片など、工作に使えるものは自由に使い、表現する。
具体的な活動の内容:作成した模型を使って、実際に家具を動かしたりしてみながら、
地震が起
こった際の「家具が転倒する場所」や「危険な場所」を見つける。
具体的な活動の内容:STEP2で「危ない」と思った場所の家具の配置などを修正する。
わかっ
たことや気づいたことをまとめて、発表する。
○ この授業は、模型を美しく製作することではなく、家具の配置や危険な箇所を見つけ出すことが目的である。
地震以外にも、住む人のライフステージを設定して考えると、
○ 児童が1題ずつタブレット等端末を持つようになったことで、調べ学習や発表する内容の共有や意見交換がよりスムーズになってきた。作成した模型は、写真を撮り、共有したり発表したりすることで、他の児童生徒の考えを知り共有することができる。
○ 学年にもよるが、家具の転倒防止や住まいの中での事故を防ぐためにどのような工夫をすれば良いか、また、どのような製品(転倒防止グッズなど)があるかを検索して発表することもできる。
・大きくて重い家具は、転倒防止グッズでとめないと危ない。
・テレビが倒れるかも、ということに私はきづかなかった。
・できるだけ物を増やしたくないと思った。普段、躓いたりするケガも減ると思う。
・ドアの前に家具が倒れたら、開かなくなってしまう。
家具の転倒防止の伸縮棒などは、地震の大きさや転倒防止グッズの設置場所などによっては天井を突き抜けてしまうなど、十分な役割を果たさないことも多い。
おすすめは、隙間なく(床から天井まで)本や収納ケースなどを詰めておくことである。