美しく快適なまちなみ、四季折々に散歩をするのが楽しいまち、21世紀の日本が実現したいことのひとつが、このテーマではないでしょうか。このサイトでは、美しいまちなみの実現に向けた取り組みを紹介していきます。
 皆さんは「まちなみ」というとどういうイメージを持ちますか?
 ひとつは京都などの「歴史的まちなみ」があります。最近はひらがなで書かれることも多くなりましたが通常「町並み」と書かれる木造瓦屋根の統一感のある家並みです。伝統的建造物群保存地区という文化財保護法の制度があり、小京都などと呼ばれる地域が指定されています。
 パリなどの隙間なく建物のファサード(建物前面)が並ぶ、石造りの「ヨーロッパの街なみ」もお馴染みだと思います。城壁都市であった中世に由来する街、英国の18世紀のジョージアンやビクトリアン様式の街、パリは19世紀中葉以降で近代に属しますが、いずれも高さの揃った、美しいまちです。
 現代のまちは建築材料や技術の進歩によって自由な造形が可能なため、それらの制約によって自ずから出来上がるスタイルというものが認められません。
 遠景としては力強い美しさがありますが、人の歩く足元はアメニティの高い親密な人間空間とはいいにくいものがあります。
 
 しかしここで考えたいのは住宅地のまちなみです。ここも乱雑といっていい景観ですが、まちなみの重要な構成要素であり、また、まちなみを観察する人間の立脚点である「道」が歩行や散策に適した安全さや快適さを失ってしまいました。否応なく通過するための道になってしまい、まちなみを楽しむ視点も失われているのです。
 車と共存し、快適で美しいまちにしていくために、我々は住まいづくり、まちづくりに新たなルールを構築していく必要があるようです。
 
 皆さんは、家を一軒建てるとき、どこまで「まち」に貢献することができるか、ということを考えることがありますか?
 まちの歴史や、近隣の関係を読み取り、まちなみを配慮することでわずかずつでも「まちなみ」をいいものにしていけるのではないか、とは思いませんか?
 家を建てようと思ったとき、ちょっと立ち止まって、家の周りの環境のことも考えてみてはいかがでしょうか。
 
 また最近では、地区計画や建築協定でまちなみ、まちづくりのルールが決められているところが増えてきました。しかし大部分の既成市街地では、密集市街地として災害に対する安全性の問題がある上に、敷地の細分化による建て詰まりなどの環境悪化、まちのアイデンティティの喪失などの問題をかかえ、まちなみのルール化、まちづくりの合意を模索しているところが多いと思われます。
 
 このサイトでは、そんな、まちなみに関することを、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
比較的間口の狭い都市型の戸建住宅でもまちなみに貢献することが可能です。実例を紹介しています。
募集 ご自慢のすまい、まちで見かけた素敵な住まい、自薦他薦大いに結構です。
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2002年10月24日に開催されたシンポジウムの報告です。
プロデューサーの属する財団ですが愛称として「まちなみ財団」といわれています。その活動をご覧ください。