応募部門 住宅
受賞者名 三谷通康
作品名 歴史観と地域観を育む住まい


●まちなみ配慮のポイント
 山陽と山陰を結ぶ因幡街道の雰囲気が今も残る城下町山崎町の町並み。旧街道と平行する道にも平入りの町屋が歴史的な景観を醸し出している。
 そのような、町屋も歳月が経過するにつれ、老朽化し姿を消して歴史的景観や地域感に無縁の建物に形を変えられていくのを見て、寂しさを覚える。旧来、住んでいた町屋を、改修を繰り返し住み続けてきた住まい手も、町屋の低い天井、冬場の冷え、すきま風、部屋の独立性を保てない等不便を感じ、また日本有数の活断層である、山崎断層を抱え、地震に対する安全性を考慮、高齢者にやさしい現代の町屋として改築するに至った。隣接する新聞店舗ともども、デザインを統一。平入り日本瓦葺きの漆喰を塗った外壁は、セットバックし、植栽を施したカーポートと共に、道行く人にもつかの間の安らぎを感じて貰えるように配慮した。
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