講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』
インタビュー「ネット時代の居住系マッチング・サービス」
1.ゲストハウスのポータルサイト
2.ゲストハウスとは?
3.どうやって探す?
4.どのような人が住む?
5.誰がどこで運営している?
6.運営業者のノウハウとは?
7.ゲストハウスの今後
8.山晴荘オーナーインタビュー1
9.山晴荘オーナーインタビュー2
10.山晴荘オーナーインタビュー3
11.山晴荘オーナーインタビュー4
12.まとめ



1.ゲストハウスのポータルサイト
北川:  ゲストハウス・ガイドブックひつじ不動産(http://www.hituji.jp/)は、「ゲストハウス」と呼ばれる物件の中でも定住型シェア住居に関する専門ポータルサイトで、入居希望者の方の物件検索が主機能になっています。最近は一部地方の物件も取り扱いを始めていますが、基本的に掲載物件は東京周辺に特化しています。サイトのスタートは2005年5月末になります。現時点で85業者の253物件ほどを掲載していますが、目に見えて増えている状況です。ちなみに、物件数は管理単位です。例えばマンションの中に3LDKが10ユニットあっても1物件として扱っています。
松村:  その前はどんなことをされていたのですか?
北川:  まあ、フリーターですね。僕はあまり真っ当に生きていないものですから(笑い)。個人的に家を探していたときにたまたまゲストハウスに出会って、転々と4年間くらい住んでいました。これは少し経ったら伸びると感じまして、ウェブ制作やプログラムの知識をある程度持っていたこともあって、ポータルサイトという形でコミットしていこうと考えたんです。

一緒にやっている佐藤という人間が会社を持っていたので、その一部門という形で運営を始めました。ひつじインキュベーション・スクエアという会社を昨年立ち上げて、現在はこちらの方に事業を移しました。
松村:  これは事業としては仲介業になるんでしょうか?
北川:  純粋に広告ですね。不動産の免許は取っていません。重要事項説明もしませんし、内覧の案内などもしていません。掲載後は成約してもしなくても皆さんご自由にやって下さいというスタイルになっています。掲載物件は全部回って写真を独自に撮っています。今では9000枚くらいあります。これらの処理が大変なんですが、その蓄積データでもっているような媒体です。媒体の狙いがあるものですから、あくまで私どもが全て独自に撮ったものを使っています。
見立:  ゲストハウスのポータルサイトとしてはシェアNo.1なんですよね。
鈴木:  ポータルとしての収入は広告だけですか?
北川:  うちの場合は完全にそうです。枠売り広告だけでなく従量広告もあって、その組み合わせで色々なニーズを吸い上げています。まだ本当に格安ですが、始めた頃は広告費が取れない業界だったので、当時に比べたら楽になってきたのかな。



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