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鈴木: |
空き家再生ワークショップを呼びかけて、参加者のDIYで作業を進めているとのことです。そうした活動はどの様にして生まれたのでしょうか?
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加藤: |
僕はもともと観光業者だったんですよ。当初は農業関連の観光に取り組みましたが、NPO法人の応援を得ながら頴娃町と地域的繋がりができて、気づいたら行政と一体となって地域の観光地づくりにも関わるようになっていた。空き家再生に取り組むようになったきっかけは「塩や、」というプロジェクトです。この物件をタダで貸すからなんか使えと言われて、行政からの補助金も積極的に活用し、大学とも連携しつつ、地元の人たちと空き家再生が始まりました。
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鈴木: |
これは「塩や、」のオープンニング写真でしょうか?まるで映画のシーンのようです。
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加藤: |
やらせに見えるくらいの出来映えですが、たまたま撮れた写真です。こうして新しい空間ができると人が集い始める。街が面白く見えてきて、移住者もやってくるようになりました。ところが住む家がない。田舎なので賃貸住宅はほとんどありませんし、そもそも不動産屋がいない。でも、そこかしこに空き家はあるので、借りて、直して、それを移住者が使ってということに手探りで取り組むようになっていったんです。プロがやるとうまくいかないから、それ以外のやり方になったと言えるかもしれません。素人っぽくやるしかなかったし、採算ベースに乗せるには様々な分野をセットにするしかなかったし、必要なら行政の補助もしっかり受けます。こういう僕たちのやり方だと意外にうまくいったりするので、大事なんじゃないかと思うようになりました。
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