講演+インタビューシリーズ『ライフスタイルを見る視点』


2.年配の夫婦から若年シングルまで
松村:  西岡さんが紀美野町のワンストップパーソンをされているそうですが、これまでに何人くらいの方が移住してきましたか。
西岡:  定住の会を通して移住された方は100人ほどです。今ではそうした移住者の子供さんが6人生まれました。定住の会を通していない移住者もいるので、総数はもう少し多いと思います。移住者が住んでいる場所は色々ですが、旧美里町内が多いようです。
松村:  移住者の内訳はどうなっていますか。
西岡:  県や国は「これから定年退職を迎える世代が夫婦で移住してくる」と言っていましたが、実際は違いましたね。定住の会の発足当初から、若い方と年配の方が半々くらいです。性別によらずシングルの方も多くて、この点も見込みと違いました。
夫婦で移住してくる場合、女性が一生懸命だとうまく実現するようです。旦那さんは奥さんに付いていきますから。でも、逆の場合は難しくて、旦那さんがいくら移住したくても、奥さんは勝手にどうぞという感じです。
松村:  7,8年前のことになりますが、東急生活文化研究所が60歳前後の人々が今後どういうところに住みたいのか調べています。男性回答のキーワードは「自然、山、海」でしたが、女性の方は「買い物、駅近」になっていて夫婦間で全く違う。
西岡:  移住担当者の間では「男のロマン、女の不満」と言われています。ちなみに、夫婦で来られた場合、奥さんが亡くなられても旦那さんは留まる方がいらっしゃいます。しかし、旦那さんが亡くなると、奥さんはお子さんのところへと引っ越す方が多い感じがします。




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