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このタイプのものは水、湯、電気など生活に必要な設備は一通り整っているものの、あまり宿泊頻度の高くないものです。コペンハーゲン市外にあり、利用者の自宅からも15Km以上離れた場所にあることが利用を限定する一因ではないかと考えられますが、同じガーデン協会内には毎日利用している人もいるので、個人の生活スタイルによるところも大きいと考えられます。
私が事例調査を行った中では、ソンアーゴーエン(Sondergarden)の事例がこれに当てはまります。所有者は50代の女性で、彼女の両親がこのガーデン協会の設立された1957年に1区画を購入し、徐々に設備を充実させていきました。当初は小さな物置小屋があるだけで、そこで寝泊まりすることは不可能でした(fig.13)。彼女の父親が中心となり、1959年に本格的な家を建て始め、1962年にリビングと子供部屋、小さなキッチンのある最初のものが完成しました(fig.14)。
 <fig.13>
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 <fig.14>
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当時下水設備はなかったので汲取式のトイレが家の外に設置されました。その後ベランダが作られ、敷地全体に下水が設置されたときにトイレとシャワーのあるバスルームが家の中に作られました。さらに1970年に子供部屋とキッチンが拡張され、現在では一通りのインフラが整っています(fig.15,16)。
 <fig.15>
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 <fig.16>
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