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杉山: |
A棟41号室は博多人形師の田中さんが使われています。博多の中心部で工房を構える人形師はいなくなってしまったんですよね。
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田中: |
博多祇園山笠の言い方で「博多部」と呼ぶ地域では、ここが唯一の工房になります。ただ僕自身は窯を持ってないので、早良区にある師匠の工房で焼いています。
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松村: |
ここにはどういう経緯で入られたのですか。
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田中: |
冷泉荘は有名なので、よくギャラリーの企画展を見に来ていました。ある時、空き部屋の募集があったので問い合わせたら、好き勝手に改装しても構わないということだったので入居しました。
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杉山: |
田中さんは、入居時にかなり手を入れています。以前は詩人のアトリエだったのでシンプルな室内でしたが、全ての壁を漆喰仕上げにして、トイレのドアの位置も変えました。以前と同じなのは床と天井くらいじゃないでしょうか。
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田中: |
設備関係も知り合いの業者に頼んで変えたので、入居時と同じなのはそれくらいかもしれませんね。
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杉山: |
冷泉荘の入居者さんは、DIYで改装してしまう方が多いのですが、設備工事も知り合いの工事業者に頼んで済ませてしまいます。ですから、私たちは簡単な図面などで工事内容を教えてもらい、内容に問題がなければもう好きなようにして下さいという流れになります。

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