沖縄から建築資材を送ってもらい東京で沖縄の家を建てるストーリー。
生き物や魔物に彩られた楽しい出会いのある住まい方に向けて、おどろきと感動のある物語です。蛇も守り神、小さな動物たちとの共生そしてシーサーの存在、沖縄の家の構造と住まいづくりが見事に描かれています。思わずダイナミックでインパクトの強い絵に引き込まれてしまいます。
 
 
<優秀賞>・・・・以下9作品(各部門毎に3作品)

 身近な家族から住まいそして地球へと広がる視点、そして虹も月も私のすまいと思える開かれた気持ちとかたち表現がとってもやわらかで共感を呼びます。絵のイメージがユニークでとても楽し雰囲気に包まれます。

 きれいな内容、緑へのあこがれ、スケッチブックをそのまま絵にした印象が素敵です。ここに描かれる犬がとても可愛いく、犬との愛情がユニークに表現されています。

 すむまちへの愛着はこうして育まれていくのでしょう。学校へ行くまでにカエル、牧場、猫…子供の視点で、町への愛着の数々を、ページを開くごとに、時間と場面が変わるオリジナリティーある視点でとらえています。また生き物に向ける子供の視点が新鮮です。
 水路の提案、水辺の提案、川を生かすユニークさ、教訓的にならず楽しく省エネ(サステナブルな)を語っています。親子で語らいながら作る光景が目に浮かび、自然を残したい気持ちが伝わってきます。

 綺麗な色使い、ユニークな発想そして奇抜なエンディング。作者の空想の世界がとても楽しく、サメとも仲良くなり暮してゆく絵と話の楽しさが感じられます。

 こんな家にしたいな…穴を掘る1人1人のつぶやきが響あって、共に住みあう場所が生まれていく様子がシンプルに描かれています。 家づくりへの大事な事を示唆してくれているようです。でも、最後の場面で主人公が人間でないないことを(コアラであることを)知らされます。

 やさしいまちには瞳、だれかがまちには見てくれるよ!!!。そして、はり画による画のきれいさが印象的です。まちに多様なひとみを回復・再創造することが子供にとって安心な居場所を育む事を表現してくれています。そんなまちにこそ住みたいまちというテーマに共感がもてます。

 たねから、葉の上に家 →まち →祭り へとユニークに発想が展開して行き、そしてエンディングに面白い結末を迎えます。絵のタッチがとても爽やかです。

 何気ない日常の出来事に家族がかもしだす発想の優しさを感じます。引越しに際してのご挨拶がなくなっている時代、いろいろな人のライフスタイルがありますね。でも最後はおとなりさんはどんなひとか姿を見せずに終わってます。意外性と若干の心残り。