新潟市の朱鷺メッセで10月2日に開幕した「スーパーハウジングフェアin新潟」にあわせて、新潟市沼垂小学校6年3組の皆さんを対象に特別授業を実施しました。
「住まいの光環境を知ろう・考えよう」をテーマにした体験型・グループワーク型のユニークな授業で、プロデューサー岩村和夫教授が全体の企画・構成、宿谷昌則教授(武蔵工業大)が講師として授業を実施しました。


「照度計」や「手回し発電機」などの機器を用いた実験を行ないながら、住まいと光環境について、またこの照明が明るくなるためにはどれだけのエネルギーを使うのかといった地球環境問題までひろげて授業を行ないました。子供たちは、照度計など始めて見る機器に目を輝かせ、積極的に授業に取り組んでいました。
授業の一部は高円宮久子妃殿下も興味深くご覧になりました。 


■当日の様子

6年3組29名の生徒たちと、講師である宿谷教授、岩村教授、そしてサポートスタッフ6名(武蔵工業大学大学院生・OG,岩村アトリエスタッフ)で授業を行ないました。


<実測>
六つのグループに分かれて、実測開始です。
それぞれのグループには「照度計」が配られ、始めて目にする照度計に子供たちは興味深々。
グループ内でも感じ方が違うこと、また照度が異なることに目を輝かせます。
当日はあいにくの雨模様、晴れた日のようにカーテンの開閉などによる照度の値の差は見られませんが、数字の少しの違いも子供たちは気になるようでした。

「なんでそっちとこっちでこんなに値が違うの?」元気の良い女子生徒が疑問を投げかけます。
しばらく皆でいろいろ考えている風、
すると女子生徒の向かい側に座っている男子生徒が「わかった!向いている方向が違うから?」
そしてもう1人の男子生徒も「身長も関係あるんじゃないかな。」とぽつり。

皆の気付きが、どんどん広がります。

そして、廊下側、真中、窓側に分かれて座っているためグループによって照度が違うことにも子供たちは気付きはじめ、よそのグループの様子を確認したりします。
そのうち、もっと明るそうなところ、もっと暗そうなところを探して照度を測るなど、楽しそうに機器を使いこなし始めました。

<発表>
グループ毎にまとめた結果を発表します。高円宮久子様もおみえになって、そして報道陣もいっぱい。緊張しながらみんな立派に発表しました。
廊下側と窓側ではグラフの分布が違うことに、皆びっくりの声をあげます。

 

 



<種明かし>

発表を受けて、早速宿谷先生のお話がはじまりました。先生の話を聞いて皆がびっくりしたこと。そんなつぶやきを集めてみました。

 







予想以上に子供たちには伝わった授業でした。

授業の前はいつも照明は1日つけっぱなしだったところが、授業を受けてからは、子供たちから「もったいないから、電気を消そうよ!」「窓側は消してもいいね」という声が上がり始めたそうです。
将来を担う子供たちに、素敵なメッセージを送れた特別授業でした。

最後に講師の宿谷先生と、岩村先生から子供たちにメッセージです。